そうか、もう君は帰るのか
まだ城山三郎は読んでません。
で、ネピドーの私は、ミャンマー財務省で主に金融を担当するミャンマー経済銀行を拠点に活動しているわけなのだが、ここの職員たちは9:30に始業、16:30終業である。
いっせいに帰るのは、電車のような公共交通機関がなけりゃ、車のような乗り物を帰るだけのお金がないから。ときおりバイクを見かけるが、この国(都市?)における普及率はいまだ低い。
いちおう、少しは残っている職員もいる、ほんと少しだが。
お抱え外人たる私は16:30で仕事が終わるわけもなく、まだ明るい外を窓から見ると、いっせいにバスに乗り込む女性たち。。なぜ女性なのかは、またそのうち、決して女性しか目に入らないわけではない。。
それを尻目に暗くなるまで私は部屋でひとり佇む。
静寂の空間。こんな状況、マレーシアでもあったな、と。
さて帰るかと思いエントランスに行くと、一台の高級車。
「これだれの?」と運ちゃんに聞くと、頭取のらしい。
あぁ、上を見上げると、まだ確かにあかりはついていた。
えらいじゃないか、と、私もまた頭取をもちっと支えようかと、思い直すのである。